WSL2のインストール

WSL2とは

Windows Subsystem for Linux 2」の略。

Windows上でLinuxバイナリを実行できるようにするWindowsのサブシステムの事。

Windows上でもLinuxディストリビューションをインストールして動作させることが可能になりました。

インストール要件

ご自身の環境が以下の要件に合致していれば、インストール及びWSL1からのアップデートの対象となります。

エディションバージョンビルド
Windows102004以降19041以降
Windows1121H2以降22000以降
インストール要件

動作環境

今回は、以下の環境にWSL2をインストールします。

エディションバージョンビルド
Windows 10 Pro21H219044.1766
動作環境

環境の確認方法

Windowsのスタートメニューから、「設定」->「システム」->「詳細情報」へ遷移する。

詳細情報中段の位置くらいにある「Windowsの仕様」の項目に現在の「エディション」、「バージョン」、「ビルド」が記載されているのでインストールする前に確認しておきましょう。

インストール手順

「コマンドプロンプト」または、「PowerShell」を管理者で実行する

コマンドプロンプトの場合

タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力して検索をする。

コマンドプロンプト管理者として実行メニュー

「管理者として実行を押下する」

PowerShellの場合

タスクバーの検索ボックスに「powershell」と入力して検索をする。

PowerShell 管理者として実行メニュー

「管理者として実行」を押下する

インストールコマンドを実行する

以下のコマンドを実行しましょう。

wsl --install

installコマンドを実行すると以下の処理が行われます。

  • 「仮想マシン プラットフォーム」機能の有効化
  • 「Linux用 Windowsサブシステム」の有効化
  • 最新Linuxカーネルのダウンロード(WSLカーネル)
  • WSLのデフォルトバージョンを「WSL2」にする
  • Linuxディストリビューションのインストールが実行される(デフォルトは「Ubuntu」)
installコマンド実行時

インストールが終了したら、再起動しましょう。

WSLのバージョンを確認

再起動し終えたら、WSLのバージョンを確認してみましょう。

「コマンドプロンプト」または、「PowerShell」で以下のコマンドを実行します。

wsl -l -v

現在インストールされているLinuxディストリビューションとWSLのバージョンを確認出来ます。

WSLのバージョンを確認

ユーザー名とパスワードの設定

Linuxディストリビューションの管理者用ユーザとパスワードの設定を行います。ここまででインストールは終了です。

パッケージの更新とアップグレード

パッケージの更新とアップグレードもして置きましょう。

Ubuntuの場合は、以下のコマンドを実行します。

sudo apt update && sudo apt upgrade

終わるまで少し時間が掛かりますので、何か他の事をするなりして気長に待ちましょう。

インストールが終了したら、バージョンを確認します。

cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="20.04.4 LTS (Focal Fossa)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 20.04.4 LTS"
VERSION_ID="20.04"
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
VERSION_CODENAME=focal
UBUNTU_CODENAME=focal